群馬が生んだリンゴ「ぐんま名月」
寒さも厳しくなり、リンゴのおいしい季節になってきましたね。寒くなってくると、蜜入りのリンゴが出回る季節になってきます。
リンゴといえば「サンふじ」というくらい人気がありますが、群馬県で生まれた「ぐんま名月(めいげつ)」という品種はご存知でしょうか。
蜜入りといえば赤いリンゴなのですが、「ぐんま名月」は黄色のリンゴです。黄色といっても黄色一色ではなく、日光の当たり具合でほんのり赤色が着く、見た目がかわいらしいリンゴです。
「ぐんま名月」は1991年に品種登録されており、世界的に有名な品種「ふじ」と、群馬県に昔からある「あかぎ」という品種の掛け合わせです。
正味は、シャキシャキとした歯ざわり、たっぷりジューシーな果汁、そして甘みが強いなかにも酸味がほんのりあり、バランスが良いリンゴです。
黄色リンゴには珍しく蜜も入っています。通常、蜜は真ん中に集中して入るのですが、「ぐんま名月」は中心だけでなく全体的にも散らばって入っています。蜜がリンゴの皮の表皮ぎりぎりまで入っており、皮から透けて見える珍しい品種です。
(ただ、生産者により蜜が入らない場合があります。入っているものが当たった人はラッキーです。また、蜜は低温障害により発生するものなので、蜜が入っているから甘いという訳ではありません。)
生産量は少なく、全国のりんご栽培面積の0.2%という希少なリンゴです。群馬県でうまれた品種ということもあり、ほとんどが群馬で生産されていますが、長野県や青森県でも生産されています。
収穫時期はとても短く11月上旬から半月、長くても1か月程度。このリンゴを見つけたら、迷わず、すぐに買ってください。
リンゴというとお見舞いなどで持っていくイメージが強いですよね。これはなぜかというと、栄養化が高いからです。代表的な栄養素はペクチンとカリウム。ペクチンは、腸の働きを整えてくれ、カリウムは、塩分を排泄してくれガンや生活習慣病に最適です。
体調の崩し易いこの時期だからこそ、旬のリンゴ「ぐんま名月」をお召し上がりください。
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(photo:https://pixta.jp/)