10年かけて作られる高級まな板「京都 白木屋」さん

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適度な弾力、そして“トントントン”と小気味いいあの懐かしい音は、木のまな板だけがもつ風情です。
京都は福知山市でまな板を作り続ける職人さんがいます。「京都 白木屋」さんです。

こちらのまな板は国産。通常は、製材業者しか入手できない木材を、店主が特別に許可をもらい、自分の目で木を吟味し、その中で選ばれた木だけがまな板になります。

材質は3つ。料理人向きの『いちょうの木』、まな板の歴史が長く昔から愛されている『ほおの木』、そして最高級の素材といわれる『ねこ柳の木』です。『ねこ柳の木』は、良質な木が採取できる但馬と丹後の木だけを選び、こだわり抜いた素材でつくられています。

厳選した素材の中から型取りし、費やした歳月は5年。乾燥させ、木の反りやねじれを出し仕上げに取りかかります。最終的に商標焼印を捺すのは、100枚中約20枚程度だそうです。

「白木屋」さんのまな板は、切った時に刃先が1〜2mm程、木に入り込むので切り残しが少ないのが特徴。
木のまな板によくある反りはおきないので、いつまでも長く使用する事ができます。魚や肉を切っても、洗ったあとは臭い残りも気になりません。

プラスチックや樹脂製のまな板に比べ、木のまな板はお手入れが面倒なイメージを持たれがちです。
しかし、木には自然の殺菌作用があるため特に何もしなくてもいいそうです。乾かすときも軽くふきんで拭き、木目に沿って横向きに置きます。それだけです。たったこれだけの手間で黒ずみを防ぎ長持ちします。

15年ほど経って傷が目立ってきたら、表面を削ります。そうしてまた美しい状態に戻すことによって、より長く使い続けることができます。そこからまた15年経過したらまた削って、を繰り返し30年はもつそうです。ここまでくると一生モノですね。

職人さんがこだわり抜き、非常に長い歳月をかけた最高級のまな板で作る料理は、きっとひと味もふた味も変わる事でしょう。

■白木屋/木のまな板/京都こだわり.ショップ(楽天市場)

(photo:https://pixta.jp/)

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