フランス生まれ新潟育ち 幻の洋梨『ル・レクチェ』
12月に入り、本格的に冬の気候になりましたね。フルーツも冬の味覚がたくさん出回り始めました。
そんななか、いま注目したいフルーツがあります。それは、フランスから日本に渡り、新潟で育った幻の洋梨「ル・レクチェ（Le Lectier）』です。近年、生産量も少しずつ増え、認知度も少しずつですが上がってきました。
『ル・レクチェ』は、気品漂うエレガントなシルエットから、別名”西洋梨の貴婦人”とも呼ばれています。
ほかの洋梨とは一味違う芳醇の香りと、滑らかな舌触り、滴るような果汁が特徴です。酸味もほぼなく、コクのある甘味に魅せられて虜になる方がたくさんいらっしゃいます。
『ル・レクチェ』は明治36年にフランスから苗木を輸入し、気候風土が似ている新潟県に導入されました。
栽培が難しいこともあって、今では原産地のフランスではほとんど栽培されていないそうです。
豊かな水と肥沃な土壌、そして100年以上続く高度な栽培技術によって、新潟県の『ル・レクチェ』は全国一の品質を保ち栽培されていますから、『ル・レクチェ』は日本のフルーツと言っても過言ではないのでないでしょうか。
収穫後は、一定期間寝かせてから出荷されます。この処理を追熟といいますが、追熟をすると黄緑色した果実が日を追うごとに黄色く変わり、芳醇な香りを漂わせてくれます。
実はこの処理をしないと、芳醇な香りもなく、酸味が強く渋みもあるまま。美味しく召し上がるための、大切な処理なのです。
これから旬を迎える『ル・レクチェ』。今年はお歳暮、クリスマスでぜひ利用されて、ラグジュアリーな時間を過ごされてはいかがでしょうか。
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（photo：https://pixta.jp/）