くつろぎの空の旅 エアバス380
快適な空の旅としてボーイング787をご紹介しましたが、今回は超大型旅客機エアバス380(A380)をご紹介します。
この旅客機の特徴はなんといっても総2階建に代表される、機内のゆったりとした空間です。航空会社ごとに違いはありますが、巨大な機体ゆえの余裕ある空間を活かし、広めのシート幅、バーカウンター、シャワールームなどの設備が設置されています。
空の旅というと窮屈なイメージがありますが、これらの設備があれば、飛行機のなかとは思えない、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。
ただし注意も必要です。
A380は座席数が標準的(国際線でファースト、ビジネス、エコノミーの3クラス設定)な設定で490強と、従来の大型旅客機ボーイング747(B747)の380席強に比べて、110席程度も多くなっています。
多数の方が搭乗するため、搭乗や預け入れ荷物の受け取りに時間がかかってしまうことがあるのです。
以下に示したA380、B747の両方を保有するルフトハンザ航空の座席配置から分かる通り、この座席数の違いのほとんどが、実はエコノミーの座席数であるケースが多いのです。
ルフトハンザ航空の座席数例
■A380
ファーストクラス 8席
ビジネスクラス 98席
エコノミークラス 420席
合計 526席
■B747
ファーストクラス 8席
ビジネスクラス 80席
エコノミークラス 298席
合計 386席
※ルフトハンザ航空のA380はB747に比べて140席多い設定。
このような事情から、エコノミーの乗客は搭乗に多くの時間がかかることがあります。同様に預け入れ手荷物も、最後のほうになると、通常以上に受け取りに時間がかかってしまいます。魅力としてご紹介した座席の広さや、バーラウンジなどの贅沢な設備も、ファーストやビジネスのみに設定されているケースがほとんどなので、エコノミーの場合、その恩恵が受けられません。
現在(2015年8月)、日本に就航しているA380はシンガポール航空(シンガポール行、ロサンゼルス行)、タイ航空(バンコク行)です。
次回の旅はA380のファーストクラス、ビジネスクラスを利用した、贅沢な空の旅を計画されてはいかがでしょうか。
(photo:https://pixta.jp/)