父島の魅力は体験型
小笠原諸島の中で先ずは訪れたい島の一つは父島です。
同じ日本の中で、しかも東京でありながら、時間の経過が全く違うことがまず驚くことでしょう。
東京は竹芝から、フェリーに乗ること25時間。
フェリーがまるでタイムマシーンのように感じてしまう。
一日という長い時間の演出がせわしない日常の垢を落とすのに丁度いいからかもしれません。
降り立ったらまずはその雄大さに驚きを隠せないはずです。
最大の魅力は手つかずの自然。気候の良さがさらに期待感と、充実感を一段高く盛り上げるのです。
目の前はコバルトブルーの海。
透明度は抜群です。
さすが世界遺産に登録されたことはあります。
植物や生き物も独自に進化したとも言われる東洋のガラパゴス。
いたるところに見られるヤドカリ注意看板やヤギ注意標識。
海岸は白い浜でおだやか波。
よく見ると砂ではなく珊瑚が堆積した浜辺です。
中央山に登れば島を一望できます。
しかも、途中の登山道では珍しい植物が幾つもみられるのです。
これらの景観を存続させたのは、その独特の歴史からでした。
現在の人口は約2,000人ですが、大勢が暮らす沖縄や佐渡島以上に自然を壊す要因が少なかったために、奇跡の自然保持となったのです。
インターネットや携帯電話も通じるようになったのはここ10年ぐらいのことです。
ホエールウォッチングと言えば船でみることですが、ここではザトウクジラが海の上をジャンプする姿を丘からみることだってできます。
スキューバーダイビングをすれば目の前を楽しそうにイルカが泳いで行くほどです。
2016年7月には飛鳥Ⅱで小笠原クルーズへ行くことができます。神戸の発着になりますが、いつもと違う旅を体験したいかたには、こちらをお勧めします。
自然が好きな人には、感動的な体験のできる島です。一度出掛けてみてはいかがでしょう。
■飛鳥Ⅱ 神戸発着 世界遺産 小笠原クルーズ(公式HP)
(photo:http://www.photo-ac.com/)