チリワインの最高峰を知ること
2015年、日本のワイン界に衝撃を与える統計が発表されました。それは、長年に渡り国内ワイン売上げ王者であったフランスを抜いて、チリが1位に躍り出たというニュースでした。
「輸入ワイン単一ブランドで年間100万箱」を超えた、と言われるチリワイン「サンタ・ヘレナ・アルパカ」の躍進が大きいとされています。
カジュアルな価格でありながら高品質なチリワイン。1本1000円未満で手に入れやすく、家飲みワインやちょっとしたホームパーティーなどにもってこい、ということかもしれません。
しかし、逆に「安ワイン」というイメージがつけば、高級酒路線に流行が移行した時、この地位を維持するのは難しくなります。ここでは、チリが誇る素晴らしいハイスペックワインをご紹介します。ぜひ、一度お試しください。
●アルマヴィーヴァ
チリワインには素晴らしい高級ワインがいくつかありますが、ここではその代表格とも言える一本を紹介します。
それが「アルマヴィーヴァ（Almaviva）」です。チリのコンチャ・イ・トロ社とバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社の共同で始ったアルマヴィーヴァ。あのムートン・ロスチャイルドやオーパスワンと同じ志しで生み出された、重厚なプレミアムワインなのです。
カベルネソーヴィニョンに最適な土地と、ボルドーが培った技術力を惜しげも無く追求して生み出されたこの1本は、まさしく世界最高峰の出来映えです。2009年にはあのワインスペクテーター誌で96点を獲得するなど、チリワインの王者として君臨しています。
ヴィンテージごとに個性が違うと言われているので、どの年が好みが探すのも楽しそうです。安ワインで国内消費トップシェアで躍り出たチリというイメージではなく、本当に美味しいワインをもっと飲めるチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。
