大阪最高峰の江戸前鮨の匠「鮨処 平野」
フレンチの巨匠アラン・デュカスが唸った、大阪の鮨の名店があります。北新地の一角にある、会員制高級江戸前鮨「鮨処 平野」さんです。
品格ある佇まいの這入り口(はいりぐち)の暖簾をくぐると、北新地の高級店独特の凛とした緊張感のある空間。
しかし、そこへ接客上手で有名な女将さんが応対に現れると、一気に緊張感は薄れ、和やかで居心地の良い空間へと変わります。
店内は、白木のカウンターに8席と掘り炬燵のある個室が2つ。客層はセレブリティの方が多くいらっしゃるそうです。ご紹介制ですが、クレジットカードのコンシェルジュでも予約可能です。
「多田」「金城」「清水」などの大阪トップクラスの鮨店は、全てこのお店の大将・平野仁さんのお弟子さん達で、そのお味は勿論最上級。
その大将の拘りを少しご紹介しましょう。鮪は、赤身もトロもインドマグロ。インドマグロは脂の甘み・旨味が、本マグロよりも断然に際立っているのだそう。しかしその取り扱いは難しく、巨匠の大将だからこそ扱える鮪なのです。明石の鯛は、活け〆してから10時間置くことで最高の旨味が引き出されます。
たまりは、大阪と東京では全然味が違うそうで、大将厳選のお醤油がブレンドされています。
「平野」の焼印が入った玉子は、白身魚の擂り身に、奈良の吉野の卵を少しずつ合わせ、じっくり2時間かけて焼いたもの。
一つ一つを繊細に、そして全てに於いてその匠の技が駆使された感動もののお鮨は、大阪の鮨界の頂点とも言われています。先述の女将さんは、とても気さくでお話し上手。お一人でカウンターにいらしても、退屈させることなく素晴らしい感動を味あわせてくれるでしょう。
(photo:http://www.photo-ac.com/)