本当の愛好家が好む白ワイン産地「ムルソー」を知る
コルトンシャルルマーニュやモンラッシェ、シャブリのグランクリュなど、フランスのブルゴーニュ地方には最高峰の白ワインが多数揃っています。
そんな中、本当のワイン好きたちが目の色を変えて愛飲している、素晴らしいワインがあります。それが、ムルソー(Meursault)。グランクリュが無いエリアでありながら、誰もそんなことは気にせず、その香しく一流の香りと味に酔いしれています。ここでは、本当の白ワイン好きが愛飲し続けているムルソーについて紹介します。
●ムルソーとは?
モンラッシェと同じく、ブルゴーニュ地方のコート・ド・ボーヌ地区にあるムルソーは、グランクリュが無いにもかかわらず大人気です。
その理由としては原産地統制法で高い税金を取られるため、など諸説ありますが、昔から名前に頼らず高品質ワインを丹念につくり続けてきたことだけは間違いありません。
そして、そんなムルソーの名が知れ割ったのは1980年代。アメリカのシャルドネブームでバイヤーがこの地域に目をつけます。有名産地の白ワインは高額なため、美味しく手頃なムルソーを購入し紹介しました。
その品質の高さを知ったワイン愛好家たちによって、一躍有名ワイン産地となったのです。
●ムルソーの味わい
ムルソーは美味しいと、どんなにごたくを並べても、説明がなければわかりませんよね。ムルソーの味わいを一言であらわすと「バター」です。バターのような濃厚なこってりした味に新樽で寝かした樽香がバランス良く調和し、他にはない重厚な白ワインとなっています。
近年では、酸やミネラルも重視されており、さらにバランス良いムルソーが仕上がっています。
愛好家が好む濃厚な味わいとはいかがなものか。貴方も一度、愉しんでみてはいかがでしょうか。