ロマンを現実へ 格安宇宙旅行
平成28年2月17日、種子島宇宙センターより宇宙航空研究開発機構（JAXA）の国産ロケット「H2A」30号機（X線天文衛星「ASTRO―H」搭載）が打ち上げられました。宇宙から飛来するX線を観測し、巨大ブラックホールなどの宇宙の秘密を明らかにする為だそう。
美しく軌跡を描いて宇宙へ飛び立ったロケットを、ご覧になった方も多いのでは？
いつの時代も『宇宙』は永遠の男のロマン。
イギリスのヴァージン・ギャラクティック社は、宇宙旅客機での民間向け宇宙旅行のサービス開始予定です。
でも、たった2時間のフライトで1人2,000万円と高額。すでに500人以上が予約済みということですが、訓練も必要とのことで簡単に行ける旅ではありません。
しかし、この度米国企業のWorld View Enterprises（ワールドビューエンタープライズ）社が格安の7万5000ドル（約735万円）の宇宙観光旅行を計画し、テストフライトを成功させています。この宇宙旅行へは、高高度気球（こうこうどききゅう）を使用。
放射線や極小流星物質から保護される大きなカプセルを、ヘリウムを充填した気球で高度30kmの成層圏に到達させ、数時間滞在するいうもの。カプセルは与圧キャビンとなっており宇宙服の着用もなく、カウンターバーやトイレが備えられています。
ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船での成層圏滞在はわずか数分ですが、こちらは数時間。
無重力体験はできませんが、丸い地球の向こうから太陽が昇るのを見れるのは感極まる体験となりそう。
2016年に初飛行を予定していて、チケットの事前販売も始まっています。身近でお手軽になった宇宙旅行、実現してみては如何でしょう。
（photo：https://pixta.jp/）