スクリューキャップが変える、ワインの未来!?
ワインといえば“コルク”というイメージですが、近年ニューワールドを中心にスクリューキャプでの製造が増加しています。スクリューキャップというと、栄養ドリンクなどのフタがそれに当たります。何故ワインの栓をコルクでは無く、わざわざスクリューキャップにする必要があるのでしょうか。ここではその理由についてを紹介します。
●ブショネを避けるため
ブショネとはコルク臭のこと。トリクロロアニソールという有機酸化合物の一種が働くことにより、ワインが湿ってカビてしまったダンボールの味わいになってしまうことを言います。
こうなると、どんなに高級ワインでも飲むことはできません。さらにこのブショネは、ワイン全体の5%、20本に1本はある計算になるそうで、ワイン販売を商売とする方にとってみればかなり痛手なのだそうです。
そこで、ブショネを防ぐ解決法として編み出されたのが、スクリューキャップです。完全に密閉すると共に、コルクでは無いのでブショネの心配は要りません。スクリューキャプが増えれば、安心してワインを供給することができるのです。
問題は高級感です。高価なワインがスクリューキャップ・・・というのは何とも味気ない、という意見も多くあります。しかし、評論家の中にはロマネコンティもスクリューキャップにすべきという意見もあったりと、スクリューキャップの話は今、業界注目の話題なのです。
安心を取るか、高級感を取るか・・・。今後の動きを追っていきましょう。