知っておきたい、ビオワインの基礎知識。
ビオワインはお好きですか？
ワイン愛好家のかたは、常日頃より一流シャトーやドメーヌのワインを楽しまれていると思います。伝統に裏付けされた最高のクオリティを安心して楽しむことができますし、ワインを開けるあの瞬間の高揚感は他には代え難いものです。
さて、そんな超一流ワインとは背を向けるように、近頃ではビオ・ワインに注目するワイン好きも増えています。むしろ、ワインはビオ以外は飲まないという徹底した方も多いよう。そもそも、ビオワインとは何を差して、そう呼ばれているのでしょうか。ここでは、ビオワインについて考えます。
●ビオワインと呼ばれる定義
ビオワインは有機農法で作られるぶどうによって醸造されたワインです。とはいえ、有機農法だけでなく、除草剤などを使わない減農薬で造られたワインもビオワインとなります。
小さな生産者は農薬などは高額なため用意できず、結果的に減農薬となっているようで、実は殆どのワインがビオワインとも言えるという意見があります。
そして、本物の・・・というと大袈裟ですが、まさにビオワインの中のビオワインと呼ばれているのが、『ビオディナミ』という農法でつくられたワインです。
ビオディナミとは。太陽暦や占星術をぶどう栽培に取り入れたようなもので、宇宙のパワーを頼って有機農法を行う方法です。こう書くと少しスピリチュアル的なきらいがあるような誤解を与えてしまいそうですが、そうではなく、自然の体系を活かした有機農法なのです。真面目な生産者が多いことからも、素晴らしいワインが多くあります。
実は、ボルドーなどの大手シャトーもビオワインには興味を示しており、一部の畑だけで実験を行っているようです。ただしビオワインは、味の善し悪しが不安定なため、ビジネス向きではないデメリットもあるようです。
今までビオワインを敬遠してきた方も、一度ビオディナミで造られたワインを一口飲んでみてはいかがでしょうか。
（photo：http://www.photo-ac.com/）