「沢の鶴は、他の灘の日本酒と一線を隔した路線に入りました」という噂通りのこの一本・・・
沢の鶴は、大衆路線をはずれ、ラグジュアリー路線を進んでいます。33万円の日本酒が話題になりました。しかし、今回ご紹介するのは、1万円台の純米大吟醸「鶴の舞」1.8リットルです。
西宮から神戸の水は宮水(みやみず)と呼ばれます。いわゆる男水、硬水です。京都伏見の女水、軟水と比較されます。伏見のお酒は、お燗にするのが相応しい山廃仕込みなどが美味しいのですが、灘の酒は冷酒で勝負します。味わいがよく出る純米大吟醸。発酵が水の加減で活性化します。
酒造好適米「山田錦」を45%の大きさになるまで磨き上げました。米の持ち味と「 宮水」の発酵力を生かし低温醸造法でじっくり醸しました。芳醇な香りがし、テクスチャーはあくまでなめらか。奥深さのある味わいに仕上げました。
灘という土地が醸しだす多くの製品に仕込み水として使用している「灘の宮水」は、六甲山に降った雨水が、西宮の海へ流れる伏流水です。沢の鶴の宮水は最上流にあり、酵母の育成を促すミネラルを多く含む硬水。深い発酵を促し、味わい深いお酒が醸されるのです。
酒税法の関係で、アルコール添加や融米仕込みなどに走ってしまう日本酒業界に渇をいれるそんなお酒です。
是非、冷やしてグラスでいただいてみては、いかがでしょうか。
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■解説:宮水(みやみず)(Wikipedia)
(photo:http://www.photo-ac.com/)