天皇陛下の年越し蕎麦「鶴喜そば本店」
享保元年創業の老舗蕎麦屋「本家鶴喜そば」さんは、滋賀県大津市の坂本にあります。
坂本は天台宗延暦寺と山王権現の総本宮・日吉大社の門前町。穴太衆積（あのうしゅうづみ）と呼ばれる自然石の石垣に囲まれた、歴史的な庭園や水路、紅葉なども美しいことで名高い街です。
この街で、三百年にも及ぶ長い歴史を持つ「本家鶴喜そば」さんの蕎麦は、身が小さく中が詰まった香り高い北海道旭川産の蕎麦粉など、拘りの国産蕎麦粉を使用。伝統の技術で手打ちされる麺は清々しい喉越しで、人々に愛され続けてきました。
また延暦寺はその昔、宮様が座主であられたので､京都御所からご来賓があられた折に、麓の「本家鶴喜そば」さんが御用達として仕出しをされていました。
大正天皇、明治天皇、昭和天皇の御意に召し、宮中年越蕎麦は必ずこちらのお蕎麦をお召しになられていたそう。
そして店舗は築130年の国の登録有形文化財。
入母屋造の木造二階建て、桟瓦葺、欄干、千鳥破風の妻飾など、素晴らしい町屋建物。
江戸時代にタイムスリップしたかのような佇まいなのです。
“お庭の見える座敷”と“石垣の見える座敷”などもあり、是非このお部屋でお三百年ほどの歴史を持つお蕎麦をお召し上がり下さい。車を飛ばして行く価値のあるお蕎麦屋さんです。
■本家 鶴喜そば 本店 （ほんけ つるきそば） 坂本 （食べログ）
本家鶴喜そば
（photo：http://www.photo-ac.com/）