2016全米オープンの舞台『オークモントカントリークラブ』
2016年のゴルフメジャー第2戦目の全米オープンが終了しました。メジャー競技ならではの難しいモンスターコースでの開催でコースレートは77.5という難易度でしたので選手も苦しんでいましたね。
今年の舞台だった『オークモントカントリークラブ(OAKMONT COUNTRY CLUB)』は1904年ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外に誕生した歴史あるクラブ。当時ピッツバーグの鉄鋼王だったヘンリー・フォーンズ氏によって造られました。
ヘンリー・フォーンズ氏の思い描いたコースのコンセプトは3つあり、強い傾斜、硬くて速いグリーン、多くのバンカーがあるというものでした。
『鉄の町、鉄の男にふさわしい、米国で一番難しいコースをつくろうと思った』ということですから、当初から思い入れは相当なものであったことが伺えます。
フォーンズ氏はゴルフ場設計家ではなく起業家ですが、鉄鋼王という強みを活かしグリーン用の重量調整ができる鉄製のローラーを自分で作り、常にグリーン面を硬く仕上げました。これだけ硬いグリーンはオークモントだけだと言われていたそうです。
オークモントカントリークラブといえばバンカーが有名です。当初の数は350個を超えていたそうです。(現在は200個以下)数ある中でも最も有名なバンカーの一つに「チャーチビューズ」(教会の椅子)と言われる巨大なバンカーがあります。
このバンカーの中には、細長く盛り上がった芝が教会の椅子のように8本もあり、ここにボールを入れたら最後、一般ゴルファーは大変な思いをすることでしょう。
世界で最もタフなこのモンスターコース。残念ながら現在は一般公開されていませんが、いつの日か鉄鋼王ヘンリー・フォーンズに挑戦してみたいものですね。
■Oakmont Country Club(公式HP)
■第116回全米オープンゴルフ/ The 116th U.S. Open Championship(テレビ朝日)(終了しました 2016/7/6現在)
(画像出典:http://www.oakmont-countryclub.org/)