快適な空の旅 ボーイング787
海外でのビジネスの打ち合わせ、観光など、到着直後からスケジュールが詰まっている時は、疲れの残らない快適な空の旅をしたいものです。
もちろんビジネスクラスでゆっくりと過ごすというのもいいでしょう。
ただ、今回お勧めしたいのはボーイング787(B787)での空の旅です。
なぜ飛行機の種類にこだわるのか?
B787は機内の環境が他の旅客機に比べて地上に近いため、体の負担が少ないからです。
具体的には次のふたつが今までの旅客機と大きく異なります。
ひとつ目は機内の気圧が高さです。
通常、飛行中の機内の気圧は標高2,400mの場所と同程度に調整されています。
なぜ地上と同じ気圧にしないのか?
機内と機外の気圧差が大きいと、機体に大きな負担がかかるからです。
これを避けようと機体を頑丈にすれば、機体が重くなり、燃費が大幅に悪くなります。B787はカーボン素材を用いることで、軽くて丈夫な構造を実現したため、標高1,800mと同程度の気圧まであげています。
もうひとつの特長は機内の湿度の高さです。
通常、飛行中の機内湿度は数%程度に調整されています。
これは湿度による水滴で飛行機の機器が腐食するのを防ぐためです。
一方、B787の機内湿度は十数%程度です。
B787はすでに述べている通り、カーボン素材の利用により機器腐食の危険性が低下したため、機内の湿度をあげることが可能になったのです。
実際に搭乗すると、乾燥によるストレス、アルコールの酔い方、到着後の疲れの残り具合が、他の旅客機と大きく違うことが実感できます。
座席の狭さが苦にならないのであれば、エコノミークラスであっても、B787を利用するのも一つの選択肢になるかもしれません。
日本の航空会社ではANA、JALが使用しています。
また、国内線でも使用している路線がありますので、一度ご利用してみてはいかがでしょう。
(photo:https://pixta.jp/)