高級珍味「干くちこ」酒の肴にいかが?
みなさん、干くちこという食べ物はご存知でしょうか?
美しいオレンジ色で、その形が三味線のばちに似ていることから、「ばちこ」とも呼ばれる珍味です。
干くちこはナマコの卵巣に塩をして、乾燥させたもので、石川県の能登地方で主に生産されています。
この干くちこ、同じナマコから取れ、三大珍味として知られる「このわた」に比べても、一匹のナマコから取れる量が圧倒的に少なく、十数キロのナマコから、ようやく一枚がとれるという大変希少な食材なのです。
そのため、1枚5,000円程度と大変高価になりますが、その芳醇な香りと海の豊かさを凝縮したような味は、決してその値段に負けないものです。
おろし金でおろして料理にあえたり、小さく刻んでお吸い物に入れてるといった食べ方もありますが、はじめて食べる方には是非、炙りで召し上がるのをお勧めします。
作り方はいたって簡単、干くちこを軽く炙るだけです。
炙りすぎると香りが飛んでしまうので、温める程度で十分。
炙りすぎないよう、注意しましょう。
炙った干くちこから漂う香り、そして磯の味わいは、日本酒の肴としてぴったりです。
干くちこを片手に、お気に入りの日本酒を飲む。
そんな晩酌はいかがでしょう。
■創業文化元年(1804年) 旧藩爾来松平家御用達「天たつ」
■能登珍味 なまこや
■【石川県・能登なまこ】干しくちこ(Amazon)
(画像出典:http://www.tentatu.com/)