石川県が生んだ食べる宝石「ルビーロマン」
お盆も明け、残暑の暑さと朝晩の涼しさが、だんだん秋への移り変わりを肌で感じさせてくれる時期になりましたね。この季節になるとフルーツは、桃などから葡萄の季節に変わり、みなさまもお店などで葡萄を見る機会が増えたのではないでしょうか。
今回ご紹介させていただきたいのは、毎年、初競り最高値をたたき出す葡萄「ルビーロマン(Ruby Roman)」です。
石川県のフルーツといえばスイカや柿が有名ですが、さらなる地域活性化と新たなブランド構築のため、試行錯誤のすえ生まれた葡萄がありました。
この新品種の名称は2004年に公募で選ばれ、“綺麗なルビー色で大きくみずみずしく、まるで宝石のよう”であることから「ルビーロマン」(ブドウ石川1号:苗木の元々の名前)が採用され、誕生しました。
2008年の初競りでは、一房10万円だったものが、今年は一房110万円の値が付きました。
年々値段が上がっている理由は、ブランド化による品質の徹底化です。宮崎のマンゴーのように、苗木の流出を防ぐため、契約書かわす徹底ぶり。
規格も細かく分けられており、秀、秀G、特秀、特秀G、プレミアムの5段階で、最上級のプレミアムは一房が約700g以上、一粒当たりの重さが約30g以上。厳しい規格をクリアしたものだけが販売されます。
また品質保証の取組みとして、出荷箱に「生産地」と「生産者」が記入されたシールが貼られるほか、房には基準に合格したことを示す認証シールが貼られ、品質検査を行ったJAの検査員名の印が押された認証タグが取り付けられることとされています。
こうすることで、生産者もはっきりわかるようになっています。
味は、大粒特有の食べごたえとジューシーさ、酸味が少なく甘く強く感じます。また、珍しい赤い皮をしている品種の大玉で、皮も薄く皮ごと食べることができ食べやすさも秀逸です。
生産数も少しでありますが、年々増えてきました。まだお値段は高いのですが、ぜひ、プレミアムの等級を発見したら食べて頂き、「こんな葡萄があったのか」と感じて頂きたい一品です。
■Ruby Roman:ルビーロマン(JA全農いしかわ)
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(画像出典:http://www.is.zennoh.or.jp/)