もう、剥きづらいとは言わせない「ぽろたん」

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朝晩の気温も下がり、過ごしやすい秋を感じさせる気候になってきましたね。秋といえば運動、読書などといわれてますが、なんと言っても食欲の秋ですね。

今回ご紹介させて頂きますのは、秋の味覚の代表格で日本古来からある「栗」です。栗といえば、モンブラン、栗ご飯などの王道の料理のほかにも、この季節は外食などでも登場する回数が多くなっていますね。

しかし、ご家庭で召し上がろうと思ったとき、ふと購入を躊躇してしまう問題はなんでしょうか?そう、あの固い皮を剥くのが面倒であることですね。
ところが最近、茨城県のつくば市の農林水産省果樹試験場にて、加熱をするだけで渋皮(内側の皮)が一気に剥けてしまう新しい品種がうまれました。それが今回ご紹介させて頂く「ぽろたん」です。

渋皮が簡単に剥けることで多くの方に有名な栗といえば、「天津甘栗」。こちらは、中国原産の品種なのですが、「ぽろたん」は、生粋の日本原産品種の交配で生まれた和栗です。「ぽろたん」は、大きい粒で30g前後あります。表皮は赤みを帯びた茶色、座が小さくころころした形をしています。
果肉は黄色く、粉質で甘味があります。そして、なんといっても過熱していただけると、ポロっと簡単に剥ける特徴があります。

収穫時期は、9月が旬を迎えます。しかし「ぽろたん」のおいしい召し上がり時は、収穫から1か月以上置いた10月下旬くらいが旬を迎えます。
寝かすには理由があります。それは、収穫した直後は、3~4%くらいの糖度が、氷温(凍るか凍らない温度)で1~2か月貯蔵することにより、糖度が2~3倍近くも上昇するのです。また、甘味だけではなく香りも強くなります。
料理やお菓子などで使うときには、糖度が上がった分、砂糖の量を減らすことになり、体にも優しく、ヘルシーに召し上がれます。

出始めたばかりの品種なので、お店に出回る数は少ないですが、これから注目の的であるニホングリの「ぽろたん」。料理に使ってもよし、そのままでもよし。お好みの食べかた召し上がってみてはいかかでしょうか。

◯参考
果樹研究所:ぽろたん:「ぽろたん」ってどんなクリ? | 農研機構(公式HP)

◯お取り寄せ
■ぽろたん/栗/フルーツ・果物(楽天市場)

(photo:http://www.photo-ac.com/)

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