チェコ産の白ワイン。癖のある煮込み料理にあわせて・・・
2015年のボジョレー・ヌーヴォーは11月19日でした。実はチェコにもボジョレー・ヌーヴォーのような秋限定の「ブルチャーク」という甘味と酸味のバランスがとれた飲み物があります。「ブルチャーク」は発酵途中のフレッシュワイン。ジュースのように飲みやすく、採れたばかりの葡萄の一番の美味しさが味わえます。残念ながら日本で出回ることは稀だそうで、現地にいった際にはぜひおためしください。
ヨーロッパ中央に位置するチェコ共和国はワインの産地としても知られていますが、日本ではチェコ産ワインと出会う機会はあまり多くありません。
チェコのワイン、特に白ワインが掘り出しものなのには理由があります。
チェコでのワインづくりは主に南部に集中しており、白ぶどうを主体として伝統を守るべく品と質が追求し続けられています。
限られた地域でつくられているので大量生産はのぞめませんが、寒暖差がおおきく豊かな土壌に恵まれたその白ワインは、その質の高さに惚れ惚れすることうけ合いです。
チェコは北方に位置する内陸国という立地です。限られた食材で様々な工夫をこらした料理、それがチェコ料理です。
代表格である肉料理は煮込み系が多くアヒル、猪や鹿などのジビエの料理は絶品です。
この癖のある煮込み料理が、これでもかとニンニクを使って味付けされ、舌は軽く麻痺するほど。それが白ワインに合うのだから驚きです。この相性のよさは思わず笑顔になります。
流通量は多くありませんが、いちど試してみてはいかがでしょうか。
（photo：https://pixta.jp/）